第121号
今年の暑さは異常。
38度以上ある日は、さすがに予約の方以外は受診も少なく、珍しく閑散としていて、訪れた患者さんもびっくりしていました。
さて、8月は休診日もなく、これといったイヴェントもありませんでしたが、いくつか展覧会を見てきたので、その報告。
来月は、10月からのインフルエンザ予防注射の用意も始まります。10月からは、平日午前の受付時間を12時まで(現在12時30分)に変更しまうので、サイトも表示を変えないと。11月は、例年のごとく、認知症学会、頭痛学会の出席。忙しくなりそうです。
新国立美術館
アンドレアス・グルスキー展
これは想像以上のあたり。旧東ドイツ出身のカメラマンの個展。
意外な視点で、意外なものを撮るのが得意なようだ。カミオカンデなんか、びっくりします。
アメリカン・ポップ・アート展
こちらは、ジョン・アンド・キミコ・パワーズ夫妻のコレクション。キャンベルスープ缶、が目玉のようですが、まあ、こんなもんかな。
関連して、ウォーホルの、ぼくの哲学、をぺらぺらめくり読みしましたが、こちらはかなり面白い。気を使うのやめて、好きなことするようになったら、お金も人もうなるほど集まるようになってきた、という、ちょっと昔のアメリカン・ドリームの物語。
東博 和様の書
これが今月のハイライト。
かなと漢字の混在。和様の書。三跡、四大手鑑が集合。
終了間際、SPがだだーと入ってきて、皇太子殿下が見えると分かったが、入口でお出迎えしたのは、私たちを含め、三組だけ。あまりにものものしかったので、妃殿下も同行されるのかと思ったが、やはり浩宮さまだけ。バシュメットのコンサートに次いで、今年2回目の遭遇でしたが、人気の陰りが色濃いです。
報道では、「力強い書ですね」とコメントされてましたが、どうでしょう。雅や繊細さが見どころと思います。
静岡市立美術館 ルドン展
笑う蜘蛛(宮崎駿さんが、千と千尋でパクっているやつ)が目玉じゃな、という感じですが、半地元なので一応おさえて来ました。あまり期待していませんでしたが、黒の時代の版画をたくさん見られたし、晩年のマリア像は心を打つものでした。
静岡県立美術館 夏目漱石展
これも、東京芸大でやっていた時は時間が取れなくて、静岡で鑑賞。
うりの酒井抱一、月に秋草図屏風が展示されてなくて残念。まあ、漱石の好みがわかりやすく展示されてました。どうやらあれこれ好きなんですよ。漱石の小説は中学から高校にかけてかなり読んだけど、今考えるととても理解できていたとは思えない。
だからといって、今読む気力もあまりなくて、このあたりが古典、の所以か。小説と言えば、ここ1年は、寝る前にちょぼちょぼバルザックの人間喜劇を読み継いでいるくらいで。最近は絵画や建築、オペラに時間を割いています。
しかし、ここは東京に行くより不便だな。
サントリー美術館 谷文晁展
これは、行ったことを忘れていました。
というくらい、あまり印象に残るものではありません。同時代にはとても人気のあった江戸時代後期の絵師。いろんな様式を学びものとし、さまざまな絵画から古典の復刻まで、そつなくこなしています。なかなか調和のとれた人柄でもあったようで、それで作品はかえって印象に薄いのでしょう。
床の間やお食事するスペースで、違和感のない絵です。
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