休診日のご案内
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2025年(令和7年)新年のご挨拶〜頭痛オタクの歩む道〜
新年あけましておめでとうございます。
この頭痛専用サイトは、かちッと作ってはありますが、実は頭痛オタクのDr白鳥が、「たかが頭痛で病院に行こう!」と、頭痛患者さんに呼び掛けているサイトです。
今年(2025年)で、頭痛外来、物忘れ外来を開始し、ちょうど20年目にあたり、自分でも「よく続いたな」と驚いている次第。特に頭痛外来に関しては、静岡県では一番のりだったと思います。全国でも50か所程度しかありませんでした。
この間の最大の変化は、2021年、CGRP関連製剤が発売されたことで、これが一番エポックメイキングなできごとでした。まさしく頭痛治療が、痛み止めを選ぶ時代から、予防し頭痛をなくすことを目指す時代に変わったのです。
しかし、肝心の頭痛患者さんには、まだその画期性が充分には伝わっていない、というのが私の見立てです。それには原因が主にふたつあると考えています。
一つ目は、患者さんの思い込みです。
多くの患者さんは、小学校高学年や中学生のころに片頭痛が始まり、「頭痛がある生活」にあまりにも慣れてしまっているのです。だから、「月に5回程度頭痛があって、薬を飲んでそれなりに楽になるなら、どうってことはない。ましてや病院に行く必要はない」と、安易に考えてしまうのです。しかし、月に5日、ということは、年に換算すると60日に及びますよね。おおよそ1年のうち2か月を、仕事や勉学、家庭生活に支障をきたしながら過ごしている、と考えると、頭痛もちでない人にとっては、「信じられない」状態なのですが、頭痛患者さんだけが、ある意味平気の平左。明確に頭痛がある日以外でも、なんとなく頭が重い、すっきりしないな、という日が続いても、「気にしないようにする」作戦です。
これは多くの頭痛専門医にとっても、CGRP製剤を用いるようになって初めて気が付いたことなのですが、それまでは「頭痛薬で日常生活が送れるようになるくらい改善すれば十分」と、おっしゃっていた患者さんが、「頭がすっきりしている、ってこういうことだったんだ。頭痛がなかった30年前を思い出しました。CGRP製剤を使ってよかった」と、180度意見が変わるのです。頭痛がなくなって、初めてその快適さを発見した、頭痛のことを考えないで済む生活を手に入れ、人生が変わった、という経験。あなたもどうですか?
二つ目は、非頭痛専門医の無知蒙昧(むちもうまい)です。
以前、抗がん剤専門とうたって開業している市内のW医師に、「頭痛の薬なんて誰にでも出せる」と患者さんを通じて言われたことがあります。しかし、まず、その医師には、片頭痛が診断できていません。ましてや適切な処方などできていません。それにもかかわらず、そんなことを平気で言えるのです。そして一部の患者さんもそれを信じるのです。なぜなら、上述の通り、患者さん自身が自分の頭痛を過小評価、無視しているからです。愚かなことです。CGRP製剤がでた現在、なおさら頭痛診療の専門性は高く、一般の内科医や、脳神経外科医にはとても適切な診療はできません。しかも、質の悪いことに、多くの脳神経外科医は「たかが頭痛で病院に来るな」くらいに考えているので、専門医に紹介することすらせず、たーくさん頭痛薬を出し、なるべく外来に頭痛患者さんが寄り付かないよう、振舞います。「市販薬でよくなるならそれでいいでしょう」と言うこともあります。それで患者さんが薬物乱用頭痛になったりしたら、お仕置きみたいなものでしょう。
冗談だと思うかもしれませんが、日本頭痛学会において、「脳神経外科医に、頭痛患者さんに関心を寄せてもらい、適切な頭痛診療をしてもらうためには、どうすればいいか」というシンポジウムが大真面目に開かれるくらいですから、間違いありません。
また、頭痛外来、とホームページや看板に書いてあったとしても、2025年時点で100例程度はCGRP製剤の使用経験がなければ、ほぼインチキと判断しましょう。頭痛治療がパラダイムシフトをおこしたのですから、それにキャッチアップしていないようでは、専門医とは言えません。ましてや消化器専門医に頭痛は診療できません。逆に私が胃カメラやったりしたら、変だってわかりますよね。同じことです。
現状、静岡県西部で、全国的に有名な頭痛のエキスパートが講演なさるときは、私が司会を仰せつかります。
そのとき、毎回感じるのは、講師の先生の「情熱」です。おそらく、全国区の有名ドクターでも、頭痛診療をしている過程で、ほかの医師の無理解に直面する経験が多く、それが情熱の炎となって燃えるのでしょう。
そんなわけで、今日もDr白鳥は、嬉々として頭痛オタクの道を歩んでいます。
次に、人生が変わる、のはまさしくあなた!
さあ、その第一歩を、私と共に歩みましょう。
令和7年新春
COVID-19(新型コロナウィルス感染症)に対する当院の考え方(2020年5月)
浜松市長が、5月の連休明け、休業要請の解除を表明しました。
歓迎します。
新型コロナ感染症は、感染者との密接状態や感染者が触ったものとの接触で感染するという性質があります。したがって、現在のところ、その主戦場は首都圏や大阪周辺、観光地です。つまり、人が多いところですね。
浜松は、感染者が圧倒的に少ないにもかかわらず、東京中心の報道を見て、家にこもっているのは意味がないばかりか、心身ともに健康に悪影響を及ぼす可能性があることはご理解いただけるでしょう。
実際にうつ状態になっている方や、認知症状、糖尿病が悪化している方が見られます。しかし、考えてみてください。
引き続き、人ごみの中での買い物、飲食、夜の活動を控える必要はあるものの、散歩にも出ない、リハビリ施設にもいかない、というのはどうでしょうか。
今後、とくに冬など、第二波が来る可能性は除外できないものの、現状で「どこにも行けない」と嘆いているようでは、工夫がなさすぎます。私はそれを「新型コロナ番組依存症」と呼ぶことにしました。テレビで言うことを全て鵜呑みにし、自分で考えたり生活の工夫をする気力を失った状態です。
人が集中しない所でも、浜松周辺には、魅力あふれる自然が沢山あります。ぜひ、身近な自然や、生活習慣を見直す良い機会にしていただきたいと思います。
また、浜松市長には、地方での生活を守るため、大都市圏からの人の流入はブロックする政策を、あわせて実行していただきたい、と強く要望します。